自然の力を着る

草木染め

日本をはじめ世界各地で衣服を草木から出る染色液で染めるという行為が行われてきました。 もちろん染めることによって、生地が美しくなるという効果もありますし、生地が水をはじいたり、丈夫になるという効果も期待できます。 しかし、草木染めにはそれ以上に様々な効果があり、合理的で優れた衣料であるといえます。

草木染めに使われている植物の多くは、薬草として利用されている植物です。これらの植物には抗菌、消臭、抗酸化、防虫効果があり、衣服としては汗の臭いを抑え、細菌の繁殖を抑制するなど優れた効果を有しています。 更に、これらの植物には精神状態を落ち着かせる鎮静効果のあることも知られています。

植物の中に着色効果のある植物は多くありますが、藍染め、紅染め、ムラサキなどの主要な染料はそれぞれ優れた薬効のある植物であり、様々な染料の中から本当に優れた効果を持つ染料だけが残されてきたものと思われます。

ジーパンに使われている染料のインディゴは藍染めとほぼ同じ成分であると言われています。藍には防虫効果もあり、開拓地で使われる染料としては優れた効果があると言えます。ただ、昔都市伝説のように言われていたジーパンを着ているとガラガラヘビに咬まれなくなると言う話しがありますが、実際にはこのような効果は無いそうです。

しかし、ジーパンは丈夫で、抗菌や防虫などの効果があったものと思われ、開拓地で使われる衣料としては優れた衣服であったと思われます。日本でも職人に愛されてきた藍染め、いいものは世界共通です。



自然の伝道師

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