ジャノヒゲ 優れた薬草

効能はアンチエイジング

みなさんはこの植物を知っていますか、一見地味であまり見向きもされない植物です。細く伸びる葉が竜のヒゲに見えることからジャノヒゲと名付けられており、別名リュウノヒゲといいます。

ジャノヒゲ
ジャノヒゲ

林縁部や畑の脇、道端などにみられるほか、庭や公園などでもグランドカバー植物として植えられていることから、みなさんも一度は目にしたことがあるのではないかと思います。しかし、人目を引くような植物では無いため、見たことはあってもあまり印象には残っていないのかも知れません。

しかし、このどこにでもある植物が実は生薬名「麦門冬」と呼ばれる優れた薬草であることはあまり知られていません。この植物の根にはステロイドサポニンを含み、滋養・強壮、血糖値の降下といった効能のほかに、若返りの薬としても知られています。

「静岡県 身近な薬草」(上野明著 静岡新聞社 平成7年)によると、この生薬の効能について中国の古書では以下のように記載されているとしています。「久しく服用すると良く老化を止め、髪を黒く、肌を潤し、咳を止め、精を補う」。髪黒く、肌を潤す、まさにアンチエイジングです。

そんなのはまやかしだと思われる方もいるかもしれません。しかし、現在市販されている薬の約9割近くが実は植物由来の成分を化学的に合成したものであると言われています。植物も人間と同じ細胞からできた生物です。このため、人間と同じように細菌に感染して病気になったり、傷つけられたりします。植物は人間と違って動くことができません。このため、体の中に細菌の感染を防ぎ、怪我を治す成分を体の中に持っているのです。

このどこにでもある雑草が、実は今はやりのアンチエイジング効果を持っている。あなたも身近な生薬を利用してアンチエイジングに挑戦してみませんか。

自然の伝道師
参考図書
静岡県身近な薬草

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