選択の時期がきている今
私は、国などの公共事業に関連した仕事を行っています。
現在国の予算は、半分以上が保険や年金といった社会保障費と国債の償還が占めています。この割合は年々増加し続け、近い将来社会保障費と国債の償還、更に昭和40年代に建設されたコンクリート構造物や水道管といったインフラの補修で国家予算の大半が無くなり、現在私が行っているような環境アセスメント調査の対象となるような大規模開発はほとんど無くなるのではないかと考えています。
常に、このような試算は行われているのですが、国家予算は年々膨張しています。いつ爆発するのか、私はある程度年をとってしまったので爆発してもそれほど大きな問題ではないのかもしれません。でも、私の子供たちの世代はどうなってしまうのか、とても心配ですし確実に迫っている危機に対してどう対処していけばいいのか真剣に議論しなくてはならない時期となっています。
先進国の中で、モミの木の故郷でもあるドイツだけが財政赤字を抱えていないと言われています。ドイツの人々は常に環境や自然と向き合い身の丈にあった生活をしているように私には見えます。
私たち日本人も、選択の時期がきているのではないかと思います。常に無理な発展を続けるだけが選択肢ではないと思います。原点に返って、無理のない生活を送ることも一つの選択肢ではないかと思います。
原発が稼働しなくても私たちはなんとか生活できています。少し後退したとしても私たち日本人には昔から培われた知恵と文化があります。日本人は古来より、自然と一帯となった生活を送ってきました。
そして、そのような生活を楽しみ豊かな暮らしを送ってきた文化があります。今私たちは、住宅を含め様々な生活様式を見直す時期にきているのではないかと思います。もう一度原点に立ち返って、本当に必要なものはなにかを考えてみとことが必要ではないかと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿