人間にも体にいい植物を見分ける能力がある
そして、私たち人間にも数々の本能的な能力が備わっているのではないかと思っています。そして、その一つが薬草のように体にいい植物を見分けることができる能力ではないかと思います。話しは少しそれるかも知れませんが、人間の本能であり強い欲望と性欲があります。薬草の本を読んでいると効能のいたるところに強精という言葉がでてきます。現在でもバイアグラなどの薬が話題になるように男の本能、そしてその本能を高めるために男は努力してきたんだなということを感じます。
私の専門は自然環境ですが、この分野についても非常に興味があり、専門の雑誌やAではじまりVで終わるビテオなどで日々熱心に勉強を続けていますが、研究成果が生かされることは今のところありません。薬草の本を読んでいると薬草にまつわる面白い文章もたくさんでてきます。
私は現在52歳ですが、俳人で知られる小林一茶はナルコユリという植物の根茎、生薬名「黄精」を愛用し52歳から65歳で亡くなるまでの間に3人の妻を迎え5人の子をもうけたといわれています。実はこのナルコユリ私の家の周りにも比較的たくさんあります。これも一茶先生のお導きだと思って、私もこれからの人生を一茶先生を目指して頑張りたいものです。
またここ静岡県にはおもしろい民話が伝わっています。みなさんも良く知っているかぐや姫の伝説ですが、竹の表面に付いている白い粉には精力増強の効果があると言われています。富士山周辺に伝わるかぐや姫伝説はみなさんの知っているかぐや姫伝説とは違い、竹の粉を舐めたおじいさんが突然元気になっておばあさんと交わり子供ができてしまったというものです。
いい年をしてはずかしいので竹から子供が生まれた子という話しにしたというお話です。スタジオジブリのかぐや姫も、この話しを基に作成した方がもっとヒットしたのではないかと思っています。さらに、同じような話しである桃太郎も、もしかしたらおじいさんがなにかのはずみに元気になってしまったのかもしれないと考えてしまいます。
これからモミの木で暮らすおじいさんがモミの木の効能で突然元気になってしまい、子供ができてしまうかもしれません。その時おじいさんはきっと近所の人たちにこう話すのではないでしょうか。山を歩いていたらモミの木が光っていたので、モミの木を切ったらこの子がでてきたんだ。この子はモミの木の授かりものだと、モミから生まれたモミ太郎伝説が新たに生まれるかもしれません。
話しは大きくずれてしまいましたが、ここからが本題です。これまで、私たち人間はなんらかの形で自然と係りながら生きてきました。しかし、人々の長い歴史からみるとほんの僅かな期間であるここ数十年のあいだに人々は大きくその暮らしを変えてしまいました。
コンクリートで囲まれた無機質な空間で過ごし、携帯やパソコンを眺める日々。子供のころから携帯にテレビゲーム。紫外線はダメだと太陽を避け、外はあぶない、知らない人とは話してはいけないとドンドンと私たちは生活空間を狭め、狭い画面の中に広がる世界で生きる時間が増えているような気がします。
更に、日常生活の中では多くの化学物質があふれています。その中でも特に私が問題だと感じているのは芳香剤と抗菌剤です。清潔を求める暮らしの中で過度に使用されるこれらの物質においては一部健康被害の報告もされるようになってきています。
臭いは人間の五感の中では視覚や聴覚などと比較するとやや軽視されているような気がしますが、私たちの生命を守るうえで非常に重要な感覚器官です。昔から人々は食べ物の安全性を知るのに臭いを嗅いで確認してきました。臭いの刺激は直接脳の中枢である海馬に送られ、人はそこで安全性などについて判断してきました。山の中を歩いていると獣臭などによって危険を感じることがあります。ガスの臭いもそうですし、自分の体臭や便の臭いによって健康状況を判断することもできます。
しかし、部屋や衣服の芳香材のように常に刺激的な臭いが周囲に存在することに、人間の大切なこれらの感覚が失われていくばかりでなく、脳の中枢に働きかけるこれらの臭いが人々の精神状態にも影響を及ぼしているような気がします。
私のように外見はさわやかな人間でもおやじ臭はあります。しかし、この親父臭の一つの効果として、娘などとの近親交配を避けるための効果があるのではないかと言われてします。私も例外にもれず娘からうっとうしがられていますが、これもしかたのないことだと自分にいい聞かせています。
しかし、近親交配とはならない妻からもうっとおしがられたり、臭いから向こうにいってと言われます。まだまだ世の中には科学では解明できないことは多いようです。
話しはまたそれましたが、もう一つの問題点として抗菌剤があります。
この続き「人間の本能 3」
過剰になっている抗菌化
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