日本消滅 行動を起こすとき


上の図は2050年までに人がいなくなってしまう無居住化地域を示したものです。この年、日本の人口は1億人を割りここを境に日本全体の高齢化と人口減少が加速するとされています。  

私の住んでいる地域もこの無居住化地域に含まれています。これから35年後に自分の住んでいるこの地域が消滅してしまうということは、にわかには受け入れがたいことです。 そして、この町へ町への人の流れはやがて日本そのものを追いつめていくことになるでしょう。

都市部では住宅事情や教育の問題などから、地方と比較すると出生率が低くなる傾向があるとされています。 都市部への人の流れは、日本の人口減少と高齢化を加速させ、やがて日本全体が限界集落のような状態に陥る可能性も指摘されています。

国もこうした動きに危機感を持ち、地方創生を掲げ行動を開始しました。しかし、小手先だけの改革ではこの流れを止めることはできません。 国をあげた企業の地方移転の促進、政府機能の移転、計画的な地方での拠点造りを行っていかなければ、この流れを変えることは困難です。

秋田藩の家老で、秋田藩繁栄の基礎を築いたとされる渋江政光は以下のような遺言を残しています。

「国の宝は山也、山の衰えは国の衰えにつながる」  

国土の7割近い面積を森林が占める日本。山と地方を捨てることは遺言の通り日本の衰えにつながることでしょう。  

今から、たった35年後にこれだけ多くの地域で人が住めなくなるということを予測しているのであれば、もっと迅速に行動を起こしていく必要があるのではないかと思います。そして、地方に住む人たちももっと声をあげ、自分たちの住む地域を守るための行動を起こす時期にきています。

参照:国土交通省 2050年までに無居住化する 地点

自然の伝道師

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